腫瘍には「良性」と「悪性」がありますが良性でもいい影響のあるものではありません。
悪性に関しては、文字通り、悪い影響があります。この腫瘍のうち悪性の腫瘍のことを「がん」といいます。
下記の特徴を満たしているかどうかによって、通常の腫瘍と区別します。
悪性腫瘍の特徴
① 自立性増殖:がん細胞はヒトの正常な新陳代謝の都合を考えず、自律的に勝手に増殖を続け、止まることがない。
② 浸潤と転移:周囲にしみ出るように広がる(浸潤)とともに、体のあちこちに飛び火(転移)し、次から次へと新しいがん組織をつくってしまう。
③ 悪液質:がん組織は、他の正常組織が摂取しようとする栄養をどんどん奪ってしまい、体が衰弱する。
良性の腫瘍は上記の「自律性増殖」をしますが、「浸潤と転移」「悪液質」を起こすことはありません。増殖のスピードも、悪性腫瘍に比べるとゆっくりしています。