MRI(MRI検査)

MRIとはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略語で,協力な磁気と電波を利用して,体のあらゆる断面を撮影する検査です。
CTとは異なりX線を使用しないので放射線被曝がなく、患者さんへの体の負担が少ないという特徴があります。
MRIは血管や神経を抽出することが得意なので、脳ドックなどで使用される事が多いです。

MRI装置でよく使われる単位に「テスラ」があります。
「テスラ」とは磁気の強さを表す単位です。従来は「ガウス」という単位を使用していました。
「ガウス」とは磁束密度のこと、1平方センチメートルあたりにどれだけの磁力線が集まっているかを示す単位です。
1テスラは10,000ガウスに相当します。この数字が大きいほど、磁力が強いことを意味します。家庭用磁石入り絆創膏(エレキバンなど)は、0.2テスラくらいの磁力といわれています。
現在は0.2~1.5テスラ、そして3.0テスラのMRIが最新です。
3.0テスラMRIは、1.5テスラMRIと比較して画像情報が多く、診断能が高いというメリットがありますが、静磁場強度の上昇に伴い、心臓ペースメーカー、冠動脈ステント、強磁性体クリップ等の体内金属への注意がより必要となります。

1.5テスラMRIでは、3.0テスラMRIの弱点である動きの影響を受けにくく、上腹部(呼吸の動き)や脊椎(呼吸や喉の動き)などの部位で力を発揮します。
また金属の影響も3.0テスラMRIに比べ受けにくく、体内インプラントのある方への検査にも有用です。