PSA

PSAは主に前立腺がんの腫瘍マーカーに用いられる「prostate specific antigen= 前立腺特異抗原の略」の事です。
PSAは前立腺の細胞でつくられるタンパク質の一種で、本来は精液の中に分泌され、精液の液化に関係した重要な働きをしていますが、このうちごく一部が血液中に移行します。
PSAは前立腺に特異的であり、他のがんで上昇することはありません。一般的に4.0ng/ml未満が基準値とされ、健康な人のPSAはおおよそ2ng/mL以下、4.0ng/ml以上が異常値、つまりがんの可能性ありとされています。PSAの値が高くなるにつれ、前立腺がんである確率も高くなっていきますが、年齢により基準値が設けられています。
(例:64歳以下0.0-3.0ng/ml、65-69歳0.0-3.5ng/ml、70歳以上0.0-4.0ng/ml)
PSAは前立腺肥大症や前立腺炎のような良性疾患でも上昇し、加齢によっても上昇します。またPSA値は精度は高いのですが、こちらはあくまでも「前立腺がんの疑いがある」という指標で、前立腺がんと断定できるものではありません。