胸部X線(レントゲン)検査

肺の診断に有用で、肺がん・肺結核・肺炎をはじめとする病気の有無などを知ることができます。その他にも、心臓や縦隔・横隔膜の疾患などの描出などを目的としています。
つまり呼吸器と循環器に異常がないかを調べる検査です。
胸部全体にX線を照射して平面撮影し、肺に異常な影があるかどうか、心臓の形に異常があるかどうかを調べます。
検査は、胸部X線診断装置のフィルム部分に胸部を押しあて、息を深く吸った状態で止めたところで背後からX線を照射して撮影します。
X線撮影では、フィルムはネガの状態になります。例えば肺は、空気が多いためX線を通しやすく全体に明るく(=黒く)映ります。この肺の中に白く(暗く)映る影が認められれば、なんらかの異常があると考えられます。また、心臓の形や大きさの異常も写真から推測できます。
検査で異常が見られた場合には、CT(断層撮影)検査が行われます。