月別アーカイブ 5月 2019

外国人患者受け入れのための医療機関マニュアル

2018年には3000万人以上の外国人が日本を訪れ過去最高を記録。また2019年にはラグビーのワールドカップが日本各地の会場で開催、2020年には東京オリンピックも開催される事もあり、4000万人の訪日外国人を見込んでおります。訪日外国人も含め、旅行をする人々の中にはケガや病気で医療機関にかかるケースが大体一定の割合で発生します。つまり分母が大きくなればなるほど、ケガや病気で医療機関にかかるケースも大きくなる、=日本の医療機関が訪日外国人の対応をするケースが増大していきます。
現在訪日外国人は都市部だけではない地域でも増加しており、今まで外国人を対応する機会のなかった医療機関でも外国人患者が受診するケースも想定されます。

訪日外国人患者の受入れで問題になるのが『言葉』『支払い』『文化や習慣の違い』などと言われておりますが、外国人の受診を想定しているか、していないかによっても実際に発生した場合の対応が異なってくるのではないでしょうか。
増加する訪日外国人患者の受け入れ体制を整備する為に厚生労働省が『外国人患者受け入れのための医療機関マニュアル』を作成。医療機関が外国人患者の受入れ体制を整備する際に参考にするために必要な知識や情報、体制整備のポイントをまとめております。
第一章では外国人患者に関連する制度について、第二章では外国人患者の円滑な受入れの為の体制整備、第三章にて場面別対応について記載されております。

以下が厚生省の「外国人患者受け入れのための医療機関マニュアル」へのリンクとなります。
外国人患者受け入れのための医療機関マニュアル

医療ツーリズム事例|薄毛治療

本日は4月にも来日頂いた中国からの薄毛治療の女性の方が再度来日。
今回は北京から一泊二日での来日で本当に薄毛治療の為だけに来日されました。
博多駅前にある「ドース美容外科/男たちの美容外科」へ弊社通訳が同行。
先生の診察、それから医療ヘッドスパや頭皮へのカクテル注射などの施術を行って頂きました。。
薄毛治療の場合は数か月たってから治療効果がでだすとの事で、こちらの患者様ももう少しで治療効果がでればいいなと強く思う次第です。

メディカルツーリズム 医療機関ベスト10(Top 10 Hospitals of 2019 for Medical Tourist)

MTQUA(MEDICAL TRAVEL QUALITY ALLIANCE)という国際機関が『Top 10 Hospitals of 2019 for Medical Tourist(メディカルツーリズム 医療機関ベスト10)』を発表しました。
MTQUAはメディカルツーリズムやヘルスツーリズムの患者、受診者などに正しい情報を伝える、そしてよりよい結果を提供しメディカルツーリズムを推進する為の国際機関です。
そのMTQUAが毎年発表しているのが『Top 10 Hospitals  for Medical Tourist』(メディカルツーリズム 医療機関ベスト10)。

選考基準は以下などとなってます。
1)Medical quality and outcomes
2)International patient management
3)International patient marketing
4)Value for service
5)Patient safety and security
6)Transparency
7)Attention to the unique needs of the medical traveler
8)Website
9)Leadership
10)Political and economic environment
11)Partnerships, alliances and external support

2019年のトップ10が発表されてましたので紹介いたします。

順位 病院名 国名:都市名
1 Clemenceau Medical Center(CMC) レバノン:ベイルート
2 Anadolu Medical Center トルコ:イスタンブール
3 The Specialty Hospital ヨルダン:アンマン
4 Asklepios Klinik Barmbek ドイツ:ハンブルグ
5 Samitivej Hospital タイ:バンコク
6 Prince Court Medical Center マレーシア:クアラルンプール
7 Shouldice Hospital カナダ:トロント
8 Gleneagles Hospital シンガポール
9 Loewenstein Rehabilitation Hospital イスラエル:テルアビブ
10 Proton Therapy Center チェコ:プラハ

中東から4ヵ国(レバノン、トルコ、ヨルダン、イスラエル)、東南アジアから3ヵ国(タイ、マレーシア、シンガポール)も選出されているのが興味深いです。

一位のClemenceau Medical Center(CMC)はジョンズ・ホプキンス・メディスン(JHMI)と提携している最新の医療設備を備えた医療機関です。
病床は158とそれほど多くはないものの、広々とした家具付きの部屋や快適なラウンジなどを設けております。また国外からの患者に対応する為に多言語のコーディネーターを配しており、問合せ、診察、入院、患者と家族の為の移動、宿泊などの手配、救急車などを使った搬送、全ての医療行為の手配や調整などを行っております。

中国人向けのキャッシュレスサービス

中国人向けのキャッシュレスサービスについての講習を先日、弊社内で行って頂きました。
講師は株式会社TRYSEEの張社長で、張社長は九州大学経済学部卒業、中国の蘇州や福岡で事業をされていらっしゃいます。
また同社は.wechatpay、アリペイなどBtoC、CtoBのモバイル決済サービスなどを提供しており、日本の著名なモバイル決済機能も全てこちらのサービスで導入可能です。
日本の観光地や物販店などでも多くの導入実績があり、多くの訪日外国人が活用されているとの事。
今回弊社もTRYSEE社の代理店にもなりました。
今後はTRYSEE社のモバイル決済サービスを、医療ツーリズムの受入れをされている医療機関様などにご紹介もしていく予定です。
導入費用はゼロから可能で、医療機関側でも治療費の未払い防止などのメリットも見込まれます。

原三信病院様を訪問

先日、原三信病院の医療連携課にご挨拶に伺いました。
原三信病院の歴史は古く、1600年に黒田長政公より黒田藩御典医として召し抱えられた事から始まり、1902年に九州初の私立病院を開業。
2016年には新館もオープンし現在は多くの診療科目をもつ医療機関です。
博多港に近い事から外国船籍の船員やクルーズ客などの外国人の受診が増えているそうです。
ご多忙の中、丁寧に外国人の受入れ状況などをご教示頂き有難うございました。