ヘリコバクター・ピロリ抗体検査(ピロリ菌検査)

ピロリ菌の検査はいくつか種類がありますが、内視鏡を使わないピロリ菌の診断方法には、「尿素呼気試験」、血液や尿を用いた「抗体法」、「糞便中抗原測定」があります。
1)尿素呼気試験:尿素を含んだ検査薬を飲む前後に容器に息を吹き込んで呼気を調べる検査です。体への負担がなく、かつ精度も高い検査法です。
2)抗体法:ピロリ菌に感染すると、本菌に対する抗体が患者さんの血液中に産生されます。血液や尿を用いてこの抗体の量を測定し、ヘリコバクター・ピロリ感染の有無を検索するスクリーニング検査です。
3)糞便中抗原測定:ピロリ菌に対する抗体が、生きた菌だけでなく死菌なども抗原(H. pylori抗原)として認識し、特異的に反応することを利用し、便中H. pylori抗原の有無を判定します。